ずっと気になってはいたが、なんかメンドーに感じていた「ふるさと納税」。
今年は不動産所得の帳簿付けから解放されたこともあり、やっと重い腰があがった。
実際にやってみると、とても簡単なシステムなのに「お得感」が大きい。
ただ、やはり税金がらみの制度は民間からするとちょっとサービスが常識外れな感じがする。
やらないと「損」とは思わないが、やったら確実に「得」だ。
2025年10月のルール改定で、この大きな「得」が一部縮小となる。
このシステムは関わる「自治体・仲介サイト・寄付者」みんなが得する素晴らしい制度だ。
まだ「やったことない」という方にぜひ始めてほしい。
ふるさと納税とは
細かいことは抜きにして。
2,000円払うといろんな地域の地産品(返礼品)がもらえる制度だ。
欲しい返礼品がある自治体に寄付すると、その金額から2,000円差し引かれた金額が、税金から控除されます。自治体1カ所につきではなく、複数の自治体への寄付額合計に対して2,000円です。
まあここは、「2,000円払うんだな」と思っておけばいい。
※詳しく知りたい人へ → 総務省|ふるさと納税のしくみ|ふるさと納税の概要
ふるさと納税の仲介サイトを決める
ふるさと納税仲介サイトは結構あるので選ぶ必要がある。
楽天、ふるさとチョイス、さとふる、ふるなびの「4強サイト」がシェアの90%超を握るようだ。
迷ったら、この4強から選んでおけばいい。それで80点以上とれている。
ちなみに僕は「ふるなび」にした。持っているクレカのポイント増量対象ショップだったのが理由だ。
寄付できる上限額を調べる
もちろん、どんなに寄付しても実質2,000円なわけがない。
その人の「年収」と「家族構成」で上限額がきまる。
サイトのシミュレーターへの簡単入力で自分の上限値が確認可能だ。
さっそくチェック → ふるさと納税の限度額を計算!控除上限額シミュレーション | ふるさと納税サイト「ふるなび」
欲しい返礼品を選ぶ
お待ちかねの時間。参考までに、僕が昨年受け取った返礼品を紹介したい。
1.リピーター続出! 本ずわいがに爪 約700g | 宮城県気仙沼市 | ふるさと納税サイト「ふるなび」
2.牛ハラミ肉 総量 1.3kg| 大阪府泉佐野市 | ふるさと納税サイト「ふるなび」
3.128ロール相当 トイレットペーパー | 静岡県富士市 | ふるさと納税サイト「ふるなび」
4.クラリスボックスティッシュ60箱 | 栃木県小山市 | ふるさと納税サイト「ふるなび」
5.【背ワタ処理済】大型バナメイむきえび約1.8kg| 福岡県新宮町 | ふるさと納税サイト「ふるなび」
6.甲州市産厳選旬の大粒シャインマスカット 約1.2kg 2~3房 | 山梨県甲州市 | ふるさと納税サイト「ふるなび」
7.いくら 400g ( 200g × 2 ) | 北海道白糠町 | ふるさと納税サイト「ふるなび」
8.ひつじのショーン プリントロール 無香料(ダブル25m 12ロール×8パック) | 兵庫県たつの市 | ふるさと納税サイト「ふるなび」
ちなみにボックスティッシュは2回寄付して、120箱もらったので部屋が狭くなった。
もう一度言うが、これ全部で2,000円である。
控除申請をする
これが唯一のデメリット。でもこれ、やってみると意外とシンプルだ。
方法は2通りあり、そのうち「ワンストップ特例申請」の方が簡単。
申請すると当年の所得税と、翌年の住民税から控除される。
ワンストップ特例申請
マイナンバーカードとスマホがあれば簡単に申請できる。
ただし、対象者の条件があるので事前に確認が必要だ。
- ふるさと納税以外の確定申告が不要な給与所得者(会社員など)の方
- 医療費控除や初年度の住宅ローン控除を受ける必要がない方
- 1年間(1月~12月)のふるさと納税の寄附先が5自治体以内である方
何かとメンドクサイ人はこの方法がお勧めだ。
ただ、申請期限には注意が必要。
ワンストップ特例制度の申請期限は、寄附をした翌年の1月上旬ですが、間に合わないと確定申告しないとなりませんので注意が必要です。
ワンストップ特例申請方法を知りたい方 → ワンストップ特例オンライン申請サービスのご案内 | ふるさと納税サイト「ふるなび」
確定申告
ワンストップ特例申請の条件に当てはまらない人が確定申告となる。
確定申告といっても、スマホで簡単に申告できるようなシステムが整っているので心配は不要。
添付書類も仲介サイトからダウンロードして、そのまま申請できてかなり便利だ。
ふるさと納税の確定申告方法は国税庁の動画をチェック→ ふるさと納税をされた方へ|令和6年分 確定申告特集
納税仲介サイト独自のおまけがある
ここまでで十分「お得」だが、これに加えて各納税サイト独自のポイントがもらえる。
僕が使った「ふるなび」は、寄付額の約8%分の「約10,000コイン」が付与された。
この「コイン」はAmazonギフトに等価で交換可能なので、普段の買い物で現金代わりに使用できる。
お気づきだろうか。
2,000円払ったら、返礼品と10,000円が手に入る。
要するに
ふるさと納税したら、返礼品と8,000円が手に入る。
これはルール改定も分からんでもない。
ルール改定について
2025年10月から、ふるさと納税仲介サイトでのポイント付与が禁止されるらしい。
詳しくはこちら → 総務省|報道資料|ふるさと納税の指定基準の見直し等
理由は「利用者のほとんどが返礼品やポイントを目的として寄付をする、現在の制度の在り方を是正するため」。
言ってることは分かる。ただ、ポイント付与はあくまで民間企業のサービスだ。
「国が口出すなよ」とは思う。
まとめ
今回は「ふるさと納税」についてシンプルにまとめてみた。
改めて、本当にお得な制度であることは間違いない。
ふるさと納税は、日本で2008年5月から開始された、都市集中型社会における地方と大都市の格差是正・人口減少地域における税収減少対応と地方創生を主目的とした寄附金税制の一つです。
最初の目的は返礼品だとしても、寄付金により自治体は税収が増える。
返礼品貰うと、今まで知らなかった自治体の名前と特産品をなんとなく覚えることになる。
まさに、それこそがこの制度の主目的なんだと言える。
まだやってない人に、ルール改定前にぜひ始めて欲しい。
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