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年金だけじゃ足りない?本当に必要な老後資金と準備方法

老後

まだ先の事だと思っていた老後

51歳になった今、現実の足音が聞こえてきた

嫌な音だが耳を塞いでいても何も変わらない

老後2000万問題が炎上したのは記憶に新しい

何も考えずに老後を迎えてしまったら詰んでしまう額である

この記事では、老後に必要な資金やその準備方法を検討した上で、どうすれば豊かな老後を送れるかについて考えてみたい

老後2000万円の根拠(金融庁の報告書より)

そもそも老後2000万円だが、根拠は単純である

年金だけでは、「生活費が毎月5万不足」というだけのことだ

モデルケース

  • 夫65歳・妻60歳の夫婦
  • 夫婦ともに無職で年金生活(自営業者ではなく、厚生年金ありの想定)

毎月の収支

  • 年金収入:月 約21万円
  • 支出:月 約26万円
  • 月5万円の赤字

老後の生活期間

  • 老後期間:約30年(夫65歳〜95歳)

生涯赤字額

  • 5万円 × 12ヶ月 × 30年 = 1800万円
  • その他予備費などを考慮して → 約2000万円の不足

自分にとって必要な老後資金とは

そもそも95歳まで生きる前提はおかしい。2023年の日本人男性の平均寿命は81.09歳である

僕の場合は地方暮らしなので生活費もそこまではかからない

でもまあ、メンドクサイので基準はモデルケースの生活費としておこう

老後生活費の内訳(総務省の報告書より)

総務省の「家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)」によるとこのような内訳である

まあ、こんなものだろうか

65歳以上の夫婦のみの無職世帯の消費支出      (生活費)平均月25万959円の内訳
  • 食料:7万2,930円
  • 住居:1万6,827円
  • 光熱・水道:2万2,422円
  • 家具・家事用品:1万477円
  • 被服および履物:5,159円
  • 保険医療:1万6,879円
  • 交通・通信:3万729円
  • 教育:5円
  • その他:5万839円
  • 教養娯楽:2万4,690円

老後に必要な資金

僕としてはさっさと会社を辞めたい。65歳でリタイヤが前提の世論であるが、60歳でリタイヤとした場合でも考えてみた

自分の年金記録・見込額はネットで簡単に確認できる → ねんきんネット|日本年金機構

1,65歳まで働いた場合
夫婦合算年金→21万円(5万円不足

2,60歳まで働いた場合
夫婦合算年金→16万円(10万円不足

そもそも、「サラリーマンとしての職務を全うしたとて全然足りねぇ社会構造が問題だろ」というのはさておき

ロクに内容も知らずに老後に2000万円必要と言われてギャーギャー騒いでいる場合ではない

65歳で仕事辞めるまでに毎月5万円稼ぐ方法を見つけよう

60歳で仕事辞めたければ毎月10万円稼ぐ方法を見つけよう

さて、さっそく考えてみよう

老後にお金を稼ぐ方法

今の60歳や65歳は結構若いので、普通にどっかでバイトすれば5~10万円位は稼げるだろう

ただ、会社を退職後にまた雇われとして働くと思うと億劫である

健康状態も不確実なので、ここは投資で考えよう

ここでベースとなる考え方はトリニティスタディ

まずはトリニティスタディの理解

トリニティスタディ(Trinity Study)」とは、退職後に資産をどの程度の割合で取り崩しても、資産が尽きるリスクを最小限に抑えられるかを調べた退職後の資金計画に関する研究です。1998年にアメリカのトリニティ大学の3人の教授(Philip L. Cooley、Carl M. Hubbard、Daniel T. Walz)によって発表されました。


1,研究の概要

  • 主なテーマ:
    「何%の引き出し率(withdrawal rate)なら、30年間資金が尽きずに生活できるか?」
  • 分析方法:
    アメリカの株式市場と債券市場の過去のリターン(1926年〜1995年)を基に、ポートフォリオ(株式と債券の割合)と引き出し率のシミュレーションを行いました。

2,主な結論(通称「4%ルール」)

  • 「毎年、退職時の資産の4%を引き出す」という方法なら、30年間資金が尽きるリスクは非常に低い(成功率約95%以上)。
  • 例えば:退職時に1,000万円あれば、初年度に40万円(= 1,000万円 × 4%)を引き出し、翌年以降はインフレ調整を加えながら同額相当を引き出す。

資産管理は「トリニティスタディ+DIE WITH ZERO」でいこう

トリニティスタディの4%ルールを理解した上でその先を行きたい

なぜなら死んだときに資産を残したくない

個人的には、子供にお金を残すべきでは無いと思っている

親が金持ち、遺産を手にした系でロクな奴を見たことがない

ゼロで死ぬ試算はこちら → 人生100年時代シミュレーション / 大和アセットマネジメント株式会社

ちなみに想定利回りは3%で計算している。トリニティスタディの4%、資産の大部分をS&P500で持つとした場合、ここ10年の平均利回りが約10%だったことを考慮しても、控えめの想定である

リタイヤ年齢別「必要資金」の算出

1,65歳でリタイヤする場合 

95歳まで生きるとして、65歳時点で1186万円

シミレーション結果
  • 毎月の取り崩し額・・・5万円
  • 取り崩し期間・・・・・30年
  • 想定利回り・・・・・・3% 
  • 必要資金・・・・・・・1186万円

82歳(平均寿命)まで生きるとして、65歳時点で799万円

シミレーション結果
  • 毎月の取り崩し額・・・5万円
  • 取り崩し期間・・・・・17年
  • 想定利回り・・・・・・3% 
  • 必要資金・・・・・・・799万円

2,60歳でリタイヤする場合 

95歳まで生きるとして、60歳時点で2599万円

シミレーション結果
  • 毎月の取り崩し額・・・10万円
  • 取り崩し期間・・・・・35年
  • 想定利回り・・・・・・3% 
  • 必要資金・・・・・・・2599万円

82歳(平均寿命)まで生きるとして、60歳時点で1931万円

シミレーション結果
  • 毎月の取り崩し額・・・10万円
  • 取り崩し期間・・・・・22年
  • 想定利回り・・・・・・3% 
  • 必要資金・・・・・・・1931万円

現時点での資産見込み額

リタイヤ年齢別で必要な資金が分かったら、資産の見込み額を算出だ

1,現在の資産状況

  • 金融資産:1700万円
  • 貯蓄型保険:200万円(学資)
  • 借入残:840万円(住宅)

2,60歳までの資産変動予定

  • 貯蓄:無しとする
  • 借入完済:60歳
  • 教育資金:息子2人の大学進学に1000万円(各500万円)

3,60歳時点での想定資産

  • 金融資産残金900万円
  • 退職金+企業年金+持株会=1000万円
  • 合計=1900万円

4,結論

  • 65歳でリタイヤするなら十分足りる
  • 60歳でリタイヤするには700万円不足

5,補足

学費や今後の生活費が不確定の為、想定資産に以下は含んでいない

また、退職金は少なめに計算している。先の事は分からないので

  • 金融資産残額900万円の投資利益(3%×8年)=240万円
  • 積立投資年間60万円(3%×8年)=542万円

60歳でリタイヤするためにやる事

60歳でリタイヤするには、残り8年間で700万円を資金追加すればいい

年間87万5千円月7万3千円の追加収入が必要となる

余裕をもった資金としたいので、95歳まで生きる場合で準備だ

小遣いを自分で稼ぐ

僕の年間のお小遣いは24万円(月2万円)。これを副業で稼ぎたい

ただ、年間24万円稼いだとしても年間67万5千円、月5万3千円は不足のままだが

1,オンライン日本語講師

ネイティブキャンプの日本語講師に登録した。1回のレッスン(25分)で約500円

1日2レッスンなら月3万円となるが、うまくいくだろうか

→5月7日応募して、デモレッスン後に不採用通知が来た。これって落ちんのかよ

2,株式投資で稼ぐ

ポケットマネーが100万円ほどあるので運用しているが、月2万をコンスタントに稼ぐのは難しい。

もし稼げる月があったら、オンラインレッスンは休み。マイナスならオンラインレッスン地獄というように、バランスをとってやっていきたい

→株式投資への地獄行きが決定した

不動産投資

自分的に再現性がある方法としては不動産投資がある

一昨年売却したのだが、アパートを所有していた

不動産投資の概要
  • 価格1300万円、築32年のアパートを購入
  • 実質利回17.8%、経費率30.2%、返済比率47.2%で運営
  • 1000万(表面利回30%)で売却
  • 6年半の所有で最終手残りは450万

同等のアパートを2棟購入して同手法なら900万円だが、2棟も購入するのは面倒くさい

8年所有して700万円手残りになる物件を探している

ただ、不動産投資と簡単に言っても物件をなかなか購入できない。この物件は7年間探してやっと購入に至ったものだ

その他

その他にも節約や出世などがあるだろう

ただ、無理な節約をする気は無いし、出世はコスパが悪いのでなるべく避けたい

これらをするくらいなら、65歳まで働いた方がましだ

おまけ

今年は長男が大学に入学し、次男が高校へ入学した。

車のローンも一括返済したので、今年の家計的には以下の項目が削減される

1,長男

  • ジム代・・・7,130円(ジムでバイト始めたので無料)
  • 小遣い・・・5,000円(小遣いは無し。自分で稼ぐ)
  • 合計・・・・12,130円

2,次男

  • 塾代・・・30,000円
  • 学費・・・9,900円(前年まで収入制限あり)
  • 合計・・・39,900円

3,車のローン返済

  • 普通車・・・19,997円
  • 軽自動車・・17,677円
  • 合計・・・・37,674円

上記1~3合計・・・89,704円

この削減だけで目標の7万3千円を上回るが、今のところは何とも言えない

大学の学費は資産から拠出するが、その他にも何かと必要になるかも知れないし

あくまでおまけとして、経過観察である

まとめ

ここまで、豊かな老後を送るために以下について考えてきた

  • 老後2000万円の根拠
  • 自分にとって必要な老後資金
  • 老後にお金を稼ぐ方法
  • 現時点での資産見込み額
  • 60歳でリタイヤするためにやる事

豊かな老後とはゆとりのある生活ではなく、あくまで働かなくても年金だけで平均的な生活を送れるという前提である

ゆとりのある老後を送りたければ、贅沢分は労働しよう

老後に必要な資金は人それぞれだが、その検討においてこの記事が少しでもお役に立てれば幸いです

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