「自動車保険」補償内容はコレで十分だ

保険

マイカーを持つようになって早27年。

恥ずかしながら、自分が入っている自動車保険の補償内容をよく分かっていない。

ただ、何となく、必要そうな補償はおすすめで提案されるからそのまま。去年のまま。

こんな方、結構多いのではないだろうか。

そこで今回、自分の自動車保険の更新を機にちょっと調べてみることにした。

結果としての僕なりの補償内容の最適解がでたので、シェアしたいと思う。

※僕はSBI損保の自動車保険に加入しているため、補償の名称及び内容はSBI損保に準じます。

↓SBI損保を選んだ理由についてはこちら↓

自動車保険とは

自動車保険は、自動車の運転中に発生する事故やトラブルによる損害を補償する保険である。

強制加入の「自賠責保険」と、任意加入の「任意保険」があり、補償対象は大きく次の4つに分けられる。

  1. 相手への補償(人)
  2. 相手への補償(物)
  3. 自分(家族)への補償(人)
  4. 自分への補償(車両)

自動車保険に限ったことでは無いが、これから補償を検討するにあたり、保険の前提を頭に入れておきたい。

保険の大前提

保険で備えるべきは「低確率・損失大」の経済的リスク

それではさっそく見ていこう。

自賠責保険の補償

「相手への補償(人)」のみ ※相手には家族も含まれる

補償内容
  • 死亡・・・・・3,000万円
  • ケガ・・・・・120万円
  • 後遺障害・・・後遺障害の程度に応じた等級によって75万円~4,000万円

強制保険で、社会保障的な性格であるため利潤が含まれておらず、どの保険会社で加入しても同じ契約内容となる。

補償内容を見ての通り、「相手への補償(人)」としても不足している。あくまで最低限のベース保険と考えるべきである。

任意保険の補償

自賠責保険で不足している補償を補うための保険が任意保険である。

ただし、任意保険は自賠責保険と異なり、補償内容及び補償額も任意で設定が出来る。

ここでは次の3つの項目に分けてそれぞれ見ていきたい。

  • 本当に必要な補償
  • あってもいい補償
  • おすすめの特約

さて、どんな補償があるのかを補償額の設定も含めて見ていこう。

本当に必要な補償とその額

自動車の任意保険でに本当に必要な補償は、「相手への補償(物)」である対物賠償保険と、「相手への補償(人)」である対人賠償保険のみ。

最低、この2つを無制限としていれば、生活は破綻しない

対物賠償保険

相手への補償(物):無制限 

「相手への補償(物)」は自賠責保険では補償されない

店舗などに衝突して営業損失や休業損害が発生した場合は、多額の損害賠償となる危険性があるので、保険金額は無制限で設定。

対人賠償保険

相手への補償(人):無制限 ※相手には家族は含まれない

他人を死亡させてしまった場合、3000万補償の自賠責保険では足りない

SBI損保の場合、保険金額は無制限のみ。

※但し、自賠責保険と異なり家族である配偶者・子・父母への損害賠償は対象外

あってもいい補償とその額

ここからはあってもいい補償である。「自分(家族)への補償」と「車両への補償」。

無くても生活は破綻しない。ちなみに僕はどちらも付けたので、その額と理由を紹介したい。

人身傷害補償保険

「自分(家族)への補償(人)」:3000万

対象は搭乗者となるが、実は他人の場合は対人賠償保険が適用できる。

よって、対人賠償保険で補償されない「配偶者・子・父母への補償」及び、自賠責保険で補償されない「自分のへ補償」であると言える。

ここでちょっとした疑問が芽生える。

そもそも「自分への補償」は必要だろうか。

僕は必要ないと思う。

基本的に自分への補償は、自動車事故に限らず、国保や健保、民間の生命保険や医療保険でカバーされている。

わざわざ自動車事故に特化した保険に入る必要は無い。

一方で「家族への補償」は必要だろうか。

これについては意見が分かれるだろう。

冷静に考えた場合、「自分への補償」と同様、既にカバーされているから不要である。

さらに、「自分への補償」と違い、自賠責保険でカバーされている

ただ、自分の運転でもし家族にケガや後遺症を負わせてしまったらどう償おうか。。。そんな感情が入るのも事実。

これぞ保険がコンプレックス商売と言われる所以だろう。

僕の結論として

保険金額を最低限の3000万として、「自動車事故補償」に加入することにした。

僕の場合、保険料が年間2000円程度と安かったのが、最終的には落としどころになった。

補足

SBI損保の場合、「自動車事故補償」と「契約自動車搭乗中のみ補償」の2種類が用意されている。

また、「自動車事故補償」を選択した場合は、「人身傷害車外危険補償特約」が自動セットとなる。

他人のお車に搭乗中の事故、歩行中等の自動車事故に対しても、人身傷害保険の保険金をお支払いする特約です。

引用:人身傷害車外危険補償特約 | 保険用語辞典 | 自動車保険のSBI損保

ちょっとここで注意点が一つ。

この「人身傷害車外危険補償特約」は家族も対象となるが、唯一、別居の父母は対象外だ(同居の場合は対象)。

気になって、直接、SBI損保のカスタマーセンターへ問い合わせたが、やはり別居の父母は対象外とのこと。オペレーターもなぜかは分からないようだった。。。

車両保険

自分への補償(車両):最低補償額、車対車5-10

正直、要らないと思っている。

最悪、自損事故で全損となったら車が無くなるだけ。

ただ、以前妻が事故を起こしてから「付けて欲しい」と頼まれているので付けている。

最終的には感情に引っ張られた形だが、僕の場合は家族の不安の解消が最優先。

車対車の事故のみで、保険金額は選択可能な最低額自己負担額は5-10とした。

車両保険については自身の事故経験も踏まえ、また別の記事でまとめる予定だ。

おすすめの特約

最後は、おすすめの特約。但し、それぞれの状況によっては必須な特約となる。

弁護士費用等補償特約

契約自動車にかぎらず自動車の事故で、ケガをしたり物を壊された場合に、弁護士費用をお支払いします。

引用:弁護士費用等補償特約 – SBI損保の自動車保険

もらい事故のような過失割合10:0の場合は、保険会社が示談交渉できない

僕は、自分で示談交渉出来ると思えないので付帯することにした。

保険料が年間4360円(SBI損保の場合)と安くは無いので、加入については財布との話し合いが必要だ。

家族で2台以上の車両を所有している場合は、いずれか1つのご契約につければ必要な範囲が補償される。重複に注意だ。

ファミリーバイク特約

原付自転車での事故で、他人への賠償・ご自身のケガなどを補償する特約です。

引用:ファミリーバイク特約 – SBI損保の自動車保険

原動機付自転車(125cc以下の二輪車、50cc以下の三輪以上のお車)を使用している方にはおすすめの特約だ。

単体で加入するより安くなる場合がある。

本特約は「人身傷害型」と「自損傷害型」があるが、補償内容は契約している対人賠償保険・対物賠償保険・人身傷害保険又は自損傷害保険と同じになる。

本契約で人身傷害保険に加入している方は、「人身傷害型」、加入していない方は「自損傷害型」とするのがいいだろう。

ちなみに原付に乗らない僕(家族も含め)には不要。これも保険の重複に注意しよう。

個人賠償責任危険補償特約

日常生活の中で起きた偶然な事故で法律上の損害賠償責任を負った場合に、
保険金をお支払いする特約です。(国内の事故が対象)

引用:個人賠償責任危険補償特約 – SBI損保の自動車保険

これは生きていく上で必須の保険となる。単体で加入することが出来ず、自動車保険、生命保険、火災保険等の特約として加入が必要だ。

本人だけでなく家族も対象となり、補償額は無制限なのに保険料は年間1560円(SBI損保の場合)という良心的な保険。

裏を返せば、使う人が少ない保険ということだろう。

僕は自動車保険の特約で加入しているが、これも重複には注意だ。

結論

最終的に僕が契約した自動車保険の補償内容は次の通り。

契約内容
  • 対物賠償保険 ・・・ 無制限
  • 対人賠償保険 ・・・ 無制限
  • 人身傷害保険 ・・・ 自動車事故補償3000万
  • 車両保険 ・・・・・ 車対車限定 最低補償額 
               (自己負担額5-10)
  • 特約 ・・・・・・・ 弁護士費用等補償特約
               個人賠償責任危険補償特約

※ちなみに僕の家族状況は、妻と息子(大学1年と高校1年)。

もし、僕が独身なら、「対物賠償保険」と「対人賠償保険」だけにする。

※但し、家族が誰も「弁護士費用等補償特約」と「個人賠償責任危険補償特約」に加入していない場合は、この特約を追加。

最後に

自動車保険の補償は細かく設定されているので、それぞれの状況に応じて必要な補償は変わってくる。

自分にとって本当に必要な補償は何かをしっかり検討して、少しでも固定費を削減して欲しい。

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